百済貨物ターミナル駅

物件情報

大阪市東住吉区今林、JR大和路線東部市場前駅に程近い場所にあるJR貨物「百済貨物ターミナル駅」。戦後になってからの昭和38(1963)年に開業している貨物駅だが、再開発で閉鎖された梅田貨物駅の機能移転で拡張しており、2013年には従来の百済駅から現在の名称に変わっている。ちなみに明治時代に開業した初代百済駅というのもあったが、これは貨物駅ではなく旅客駅で、百済貨物駅開業時の昭和38(1963)年に廃止されたが、地元住民の要望を受けて1989年に「東部市場前駅」として復活開業しているものである。

ところで「百済」と言えば紛れもなく古代朝鮮の国の名前であり、なぜ当地に百済という地名があるのかというのは、かつて当地周辺が摂津国「百済郡」(くだらのこおり)と呼ばれ、7世紀に古代朝鮮・百済の王子が来日した事が関わっているとされているが、近代では明治22(1889)年に近隣の村が合併して生まれた「北百済村」「南百済村」がその名残りで、この2つの村の領域は現在の東住吉区の大部分に当てはまる。当駅や近所の交差点、それから近鉄針中野駅近くにある南百済小学校のように、あらゆる場所に「百済」の二文字が付いているものの、公式な住居表示では一切使われていない。

大阪という地域が何の根拠もなく「大阪民国」呼ばわりされている訳ではないという事は、この百済という地名の存在が何よりも雄弁に物語っているのである。在日コリアンが多く住む生野区や平野区南部にも隣接していて、付近を走る市営バスの広告に済州島や鶴橋のキムチ屋のものが出ているあたり、リアルに朝鮮半島の風を感じる事請け合いの地域だ。

物件写真:2005~07年撮影

百済貨物駅旧駅舎

2013年、百済貨物ターミナル駅に改称

百済交差点(生野区林寺4)

百済バス停(生野区林寺4)

市バス車両の広告が「済州島」と「キムチ豊田商店」

「百済」の名前がついた店舗や診療所等がちらほら

キムチうどん、かすうどん…

百済と倭国

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