茨木台ニュータウン

1980年代に起きた土地バブルは、大阪の郊外のとんでもない山奥にも無理矢理なニュータウンを造成する結果となり、北摂の茨木市や豊能町あたりの山の中にはいくつも通勤困難な山奥のニュータウンが現存しているが、その中で代表的なのが「茨木台」と呼ばれるニュータウンの存在。1970年代の造成当初は別荘地として開発されたが、その後の土地バブルで「通勤可能なニュータウン」として売りだした結果このような形になった。

このニュータウンは茨木市北部の市街化調整区域を避ける形で、茨木市との境に近い京都府亀岡市東別院町鎌倉見立地区に造成されたもので、分譲当時は「茨木台」の名称が使われていたが後の1991年に開発業者が倒産した後、道路や水道といったインフラすら住民共同による管理となっている。なお、当初の「茨木台」の名称は現地住民は使っておらず「見立」(けんだち)の地名が使われている。

現在も標高500メートルの山岳地帯である当地に約200世帯近くが暮らしており、大阪方面に通勤している住民もいるとされる。茨木、亀岡双方から峠道を延々と登って行かなければ辿りつけず、特に冬の積雪時には坂を登れず家に帰れない事もしばしばあるそうだ。山裾から茨木台を眺めるとその光景がペルーのマチュピチュ遺跡を髣髴とさせる事から「北摂のマチュピチュ」の異名もあるが、住所は京都府なので北摂ではなく「丹波国」だし、さらには「茨木台」の名称も当時の開発業者による悪質な詐欺そのものである。

公共交通機関でこの場所に行く場合、JR茨木駅から路線バスで銭原停留所まで行き、そこから徒歩で市立青少年野外活動センターの敷地を抜けてバス停から何もない山道を1.5キロ歩く事になり、片道約1時間20分かかる。近隣には病院や学校はおろか食料品店すらない(営業していないコンビニエンスストアー高田屋の建物があるが)という状況だ。

このようなエクストリームな環境にある事から当然ながら空き家も異常な程多く、不動産サイトでヒットする中古住宅は土地建物含めて300~700万円で販売されている。一生山にこもる覚悟があるなら、一軒如何でしょう。但し入居者には自治会に水道施設分担金やら道路管理協力金やら色々と出費が必要になる。

亀岡市 亀岡 茨木台

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