中華料理大輦

千葉県船橋市と言えば専ら銭の匂いしかしないあの梨の妖精とやらが有名になってしまっているが、地元民しか知らない「ソースラーメン」などというご当地グルメが存在していて、勝浦タンタンメン、竹岡式ラーメン等と並ぶ千葉県三大ご当地ラーメンの一つに数えられているらしい(もっとも、船橋以外ではソースラーメンではなくアリランラーメンを三大ラーメンの一つに挙げる説の方が有力)。

船橋市で戦後、雀荘兼中華料理屋「花蝶」(はなちょう:既に廃業、店舗の残骸が未だに仲通り商店会にある)が考案した料理で、単純にウスターソースを使用した酸味のあるスープに浸かったラーメンで、青森県黒石市の「つゆ焼きそば」に似ているのではとよく指摘されるが、つゆ焼きそばのように麺を炒める工程は入っていない。

ソースラーメン発祥の店「花蝶」はかなり前に廃業してしまっているが、現在も船橋市内にはこのソースラーメンを提供する中華料理店が何軒か生き残っている。なお、このうち一部の店舗ではソースラーメンではなく「ダイヤキ」(大焼きそばの意味と思われる)という名称で提供されている。

廃業した花蝶に程近い御殿通りにある「大輦」(だいれん)はどう見ても街場の大衆中華といった佇まいだが老舗の風格も感じる間違い無さそうな中華料理屋。お馴染みの某梨の妖精のイラストが描かれたソースラーメンの幟も店の玄関口に立っている。

店のオススメである「ソースラーメンハムカツのせ」(850円)をオーダーするとこの通り。見た目のジャンク感半端ないですがラーメンのスープにソースを使うなんて…という先入観から来る違和感は、スープをレンゲに掬って一口味わうだけでみるみるうちに氷解する。これはビールのアテにも宜しい。グーグル先生も検索候補に「ソースラーメン まずい」と容赦なく表示してくるが、今でも細々と地元民に愛されるソウルフードなのである。

なお「大輦」以外では浜町にある「浜町一番」、「利平」などで昔ながらのソースラーメンが食べられるが、このうち利平は廃業した模様。某梨の妖精とコラボしたソースラーメンカップ麺も売られたりしたものの、花蝶をルーツとした発祥当初のソースラーメンの味は既に絶滅危惧種か…

船橋市 船橋

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